見て聞いて 感動するマーチング!
知識も含め、もっと楽しめるようにワンポイント解説をします! – 山下雅央
パレードの楽しみ方
お気に入りのバンドや、関係者が出演しているなら、そのバンドについていくのが一番楽しいものです。そうではない人には楽しみの場所を教えましょう!
1.スタート地点
唯一の停止演奏場所なのでドラムメジャーの演技やファンファーレなどが聞けるよ!
気合いが一番入る場所。一番元気な演奏が聞けます。バンド紹介に耳を傾けるのも楽しいかな?前奏4小節くらいのところで大きな拍手を送ってあげよう!
2.沿道では
先頭が見えてきたらまず拍手。近くなったら「がんばって~!」と声援を送りましょう。大きな音が出るように拍手を工夫するといいですね。前を向いていても目線は沿道に向ける子供も多いので、手なども振ってあげましょう。
3.特設スタンド付近
毎年スタートから2~300m先に特設スタンドを設置しています。
パレード慣れしているバンドは、ここで敬礼や楽器操作パフォーマンスをします。大きな拍手を送りましょう。
4.曲がり角(ワシントンホテル角)
普通のバンドはグニュ~と曲がるが、過去にマリーンバンドがドラムメジャー(指揮)の含図で見事な演技で曲がりました。 「ウォ~」と言う歓声の中、平然とパレードを続ける勇姿は感動ものでした。
5.ゴール地点
メンバーが一番疲れている場所なので、声援が欲しいところ。
「よかったよ~!」の一言をかけてあげましょう!
フロアドリルの楽しみ方
フロアでは、広く拡がった隊形で自由な演技が繰り広げられます。
トラディショナル(伝統的)な動きや、アメリカの最新の動きが楽しめます。
クラシックのコンサートとは違って演奏中でも拍手をしても良い、というより、拍手はしてあげたほうが良いのです。拍手の場所を考えてみましょう。
1.演技の前
バンド紹介がある前から拍手と声援。指笛が鳴る人は鳴らしてみましょう。バンド紹介が「○○バンドです!ではどうぞ!」と来たら盛大に拍手。
2.演技が始まったら
どのバンドも“つかみ”を持っています。最初に一番感激したところに大きな拍手。わからなかったら便乗型拍手が良いでしょう。
小学生の場合、ドラムメジャーの投技が入る場合が多いのでお見逃しなく!
3.構成と濱出
ほとんどのバンドが「起承転結」という構成法を持っていて3~4曲を演奏します。一曲が終わったところで拍手ですが「バン!」と終われば大きく、「ふ~わ~」と終われば、【柔らかく】から【だんだん大きく】拍手するといいでしょう。
ここが腕の見せ所。途中に打楽器アンサンプルやカラーガードの見せ場も来るので楽しめますよ!
4.カンパニーフロント(みんなで前進)
曲の後半に、全員もしくは大半のメンバーが横一直線に並んで後ろから前進することを「カンパニーフロント」と言います。
準備のために後ろに全員が移動し始めたら、こちらも気持ちのテンションを上げましょう。心の中で「来るぞ~」と3回唱えるとより感動できます。
前進が始まったらスタンディングオベーション(立って拍手)がベストですが、なかなか日本人には無理があるようです。勇気のある人、国際色に自信のある人はトライしてみましょう!
そしてエンディングに向かって興奮しながらまばたきせず見るのが良いでしょう。特に最近の傾向として、スピード感を出すよう素速い動きが続くのでお見逃しなきよう!ときどき肩透かしのような酒落をやってのけるバンドもあるので要注意!
5.演技が終了したら
当然大きく拍手!メンバーの名前を知っていたら「○○さんよかったよ~」と受けをねらうのもよし。退場も工夫しているバンドもあるので、楽しみがまだまだ残っています。バスドラム5台を駆使して素晴しい退場をするバンドもあります。
メンバーも緊張感が安堵感に変わる場所なので、拍手や声援がもっとも大きなお土産になります。
その他の楽しみ
実は「通」の楽しみ方は本番だけではないのです。
こんなところも見てみるといいですよ!
1.到着直後
招待バンドのほとんどが専用トラックを持っています。トラックの側面にはバンドの名前がカッコ良くペイントされています。写真を撮ってあげると喜ぶので是非実行しましょう。
積み下ろしは慣れているので、見事な采配をしているリ一ダーに注目!手際良くおろす様子は「○○宅急便」に勝るとも劣らないです。
2.準備運動
マーチングは、体を大切に鍛えているので準備運動は必ずやります。各バンドによって違いがあるのでよ~く観察してみて。
よさそうなのがあったら採用してダイエットに役立てましょう。
3.音出し
管楽器と打楽器が別々に音出しを始めたら一流チームです。
打楽器の「ダッダッダッダ!」という八分音符の感触が楽しめるようになったら、あなたもマーチング通!
拍手のしどころや楽しみ方は個人個人の自由です!
今日一日どっぷり「マーチングの楽しみ発見」にトライ!してみましょう。